夏バテ予防に【梅干し】 梅干しの栄養について
こんにちは。
食空間プロデューサーの松永寛子です。
今日は
「梅の栄養と効果について」
梅雨や夏場になると、ご飯が腐らないようにとお弁当に梅干しを入れたことありませんか?梅には殺菌・抗菌効果があると、みんななんとなく知っていますよね。
風邪をひいたり、お腹を壊したときには梅粥を食べたり、疲れがたまったときに梅干しを口に放り込んだり。梅干しは体にいいと、昔から信じられてきました。
健康面だけでなく美容効果も!女性にもうれしい効果がたくさんある梅パワーについて紹介します。
梅は、クエン酸をはじめとする有機酸や、ミネラルが豊富!それだけでも、体によい作用がいっぱいなのですが、梅が研究されていく中で注目されている成分があります。
1、梅リグナン
「リグナン」は植物ポリフェノールの一種です。
リグナン類には、抗腫瘍活性・抗酸化活性・抗肥満活性など様々な機能性が報告されており、ヒト健康に有効な成分として注目されています。
このリグナン類は、梅にも多種含まれており、それらを総称して梅リグナンと呼んでいます。
ゴマに含まれるセサミンなどもリグナンの一種ですが、梅にも抗酸化作用、インフルエンザウイルス抑制、癌予防などの働きをするリグナンが含まれています。
お弁当に入れると食中毒予防に!
夏場のお弁当は傷んでしまわないかと気になりますよね。そんな時にはやっぱり梅干しです!
梅干しにたっぷり含まれるクエン酸には、大腸菌やO-157、サルモネラ菌など多くの食中毒菌の増殖を抑える働きがあります。
ただ、梅干しに触れている部分にしか強い抗菌・殺菌力はないとも言われているので、白ご飯の真ん中に梅干しをひとつポンッと置くのではなく、梅干し混ぜご飯にするのがおすすめです。
クエン酸は弱った胃の中に増殖しようとする食中毒菌を殺菌する働きもあるので、お弁当に入れて食べることで食中毒予防としての働きもあり。夏場のお弁当にはぜひ。
クエン酸の疲労回復効果
梅にはクエン酸が豊富に含まれています。クエン酸といえば、疲労回復効果!疲れの原因となる乳酸を抑える働きがあります。
梅雨のだるさ、夏の暑さでただでさえ疲れやすいこの季節、梅のパワーで疲れを吹き飛ばして、いつもシャキッと美しくありたいですね。
骨粗しょう症予防
女性は年齢とともに骨粗しょう症に気をつける必要が出てきますが、クエン酸には、水に溶けにくいカルシウムを水溶性に変化させて、腸管からの吸収率をアップさせるという働きがあります。
カルシウムを摂るときは梅干しなどを一緒に食べるようにし、骨の老化を防ぎましょう。
太りにくい体づくりに
クエン酸が豊富な梅干しを食べることにより、糖の代謝を促進!エネルギーに無駄なく変換し、脂肪をためにくくします。血糖値の上昇も抑えられるため、梅干しを食べながらゆっくりと食事することは、太りにくい体を作ることにつながります。
口臭予防
クエン酸には、唾液の分泌を促す効果がありますが、梅干しによって分泌される唾液の質はサラサラで、食べかすや細菌を洗い流して口内を清潔にする作用があります。
口臭の主な原因である、お口の中の細菌や虫歯、歯周病、口の乾燥などを、サラサラの唾液が解消してくれます。
老化防止
梅を摂取することにより、以下のような老化防止効果が期待できます。
- 梅リグナンによる、細胞や組織の酸化防止・抑制作用
- 大量の唾液が出る→唾液中の若返りホルモン「パロチン」による細胞活性化、
唾液中のカタラーゼによる活性酸素の発生抑制効果 - クエン酸による新陳代謝促進
また、有機酸により胃液の分泌が促進されたり、腸のぜん動運動が適度に活発化されることで、胃腸が健康に。便秘の解消にもつながり、美肌効果も期待できます。
PMS(月経前症候群)軽減にも
梅には鎮痛作用があるという言い伝えがありますが、医学的にも、梅干しの香り成分ベンズアルデヒドに、痛みを鎮静・軽減する効果があるのだそう。言い伝えでは頭痛の際に梅肉をこめかみに貼りつけたりするようですが、香りを嗅ぐだけでも効果が得られるそうです。
酸っぱさの元はクエン酸をはじめとする有機酸。調味梅干しは調味液につける前に梅干しを水に浸けて減塩しますが、この時に大切な有機酸まで損なわれてしまいます。
調味梅干しの中には、そのマイナスを人工的に酸や添加物を加えることで補おうとするものもあるようですが、せっかく自然からの恵みとして体によい成分があるのですから、それをそのまま頂きたいものです。
酸っぱいからこその梅の効果で、身も心もキュッと引き締め、健康美人を目指してみてください!
2016年の梅干しつくりは終了しました。
2017年の梅干し教室のご予約を受け付けます。梅漬けは7月初め頃ですが、良質な南高梅を手配するため5月にはお申し込みを締め切ります。詳細はこちらをご覧ください。
トラックバック
トラックバックURL: https://matsunagahiroko.jp/post_99/trackback/